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静岡県地酒まつり IN TOKYO

プラチナチケットというのがある。
人気が沸騰しているイベント(見せ物)の入場券のことである。
手に入れることが大変なので
その価値はプラチナにも匹敵するというわけである。

毎年9月の始めに
東京で開催される「静岡県地酒まつり」のチケットが
いまやプラチナチケットなのである。
庵主も今年はあわや入手できないところであった。

それほどにいま静岡の日本酒は人気がある。
呑んでうまいからである。
静岡の酒は特定名称酒が8割を越えると
組合の会長である「開運」の土井社長が胸をはる。

さすがに静岡の酒はうまい。
一つ一つに味がある。
期待を裏切ることのないお酒が並んでいる。
呑んでいておもわずうれしくなってくるのである。

会場に行くと
見知った顔が少なくない。
お酒が好きな人たちは
うまいお酒を見逃さないからである。

とはいえ、
その場にいる庵主がいうのもなんだが
ほんとうはそれではいけないと思う。
すでに静岡のお酒のうまさを知っている人はいなくてもいいのである。

本来なら、
まだ静岡のお酒のうまさを知らない人に、
いや、日本酒のうまさを経験したことがない人こそ
この会場に来てほしいのである。

だいたい
こういう会によく参加している呑み手は
どこにうまいお酒があるか知っている人たちばかりだから
わざわざここにきて呑むまでもないということである。

庵主は来年からは出席しないことにする。
チケットが手にはいったら
まだうまい日本酒を呑んだことがないという人に手渡そうと思っている。
幸せの味をたっぷり味わって来い、と。

じつはその二次会というのがあって、
そっちの方に顔を出しているので
庵主の酒量では二次会に出てくる会場からの流れのお酒で十分なのである。
今回も会場で呑んでまた二次会で呑んだものだから呑み過ぎてしまった。

30蔵も出展しているからすべてのお酒を呑むことはできない。
庵主は今回は各蔵の一番安いお酒だけを呑んでみることにした。
そこで物足りなかったときには
口直しにいいランクのお酒も呑んだのだけど。

庵主が呑んだ少ない酒の中では
「臥龍梅」の特別本醸造がうまかった。
本醸造のイメージを超越しているのである。
それを呑んで興奮してさらに大吟醸も呑ませてもらったがそれがまた凄かった。

庵主は呑めなかったが「開運」の出品酒がうまかったという声を聞いた。
そこでまだ残っていた「波瀬正吉」を呑ませてもらった。
思っていたより地味な感じだったが、うまい酒である。
ただトーンが低い「波瀬正吉」だったのである。
by munojiya | 2005-09-07 08:44 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


by munojiya