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2012-12-02 中国では常識で庵主は知らない日本語

中国では、「国語」のことを「漢語」というらしい。
中国でよく使われている代表的な辞典が「現代漢語詞典」だという。
日本でも現代語辞典を「日本語辞典」と呼ばないように、中国でも「現代中国語詞典」とは
呼ばずに、漢語詞典と呼んでいるのである。尤も現在の中国を漢と呼ぶのもなんであるが。

ならば、日本の「漢字」は「中国字」なのかというと、そう理解するのは軽薄である。
日本の「漢字」は支那伝来の文字を借用した日本の文字なのである。
実は「日本字」なのである。あえて読めば「漢字〈おとこもじ〉」である。
「漢字」の「漢」は、「支那」ではなく「男」なのである。

日中を同文同種というが、文字の見た目は同じであるが、お酒でいえば、純米酒とアル添酒の
違いのようにその精神は微妙に異なるのである。それぞれにいいところがあるとしておこう。
「酒」という字は「同文同酒」であるが。酒という文字も同じ、アルコールもエチルで同じ。
でも日本酒と中国酒の酔心地はまた微妙に異なるのである。庵主にはお酒の酔いが心地よい。

その「現代漢語詞典」の最新改訂版に登載された日本からの外来語が『「刺身」、「寿司」、
(中略)「定食」、「数独」、「通勤」、(中略)「新人類」、「榻榻米」(タタミ)、
宅急送(宅配便)
』、加えて『「宅男」「宅女」』だという。(典拠)。
その「数独」を、庵主は知らなかったのである。「説謬辞典」の第7版に「お宅」は有りや。

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庵主が使っている国語辞典は「誤謬〈いわなみ〉国語辞典」の第六版である。
すでにその第七版が出ているはずであるが、最近は本屋に行かないので現物を見ていない。
第六版には載っていない「お宅」は、果たして第七版では載っているかというのが興味のある
所である。中国語では常識となった日本語の「お宅」を「説謬辞典」はどう扱っているものか。

なお、「説謬辞典」の第六版にも「お宅」という言葉は載っているのである。
しかしその言葉の意味として、「20世紀後半に発生して、21世紀初頭に定着した軽佻浮薄な
文化の担い手のこと」というのはまだ採用されていないということである。「説謬辞典」がそれ
をどのように語釈するかは知る由もない。「岩波文化に対極する人達のこと」とかになるのか。

by munojiya | 2012-12-02 00:01 | 世話物 | Trackback | Comments(0)

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