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日本酒は甘い

ビールだ、ワインだ、焼酎だ、日本酒だと
いろいろな酒があるが、
庵主がいちばんうまいと思うのは日本酒である。
味わいが深いからである。

味わいが深いのは日本酒以外の酒も同じだと思うのだが、
ただ残念なことにその深さを庵主は理解できないのである。
その点日本酒は
その味わいの裏までわかるようで呑んでいて楽しくてしょうがない。

もちろん楽しいお酒というのは
うまいお酒を呑んでいるという前提のもとであるが。
庵主はお酒の、量は呑めない。
だからうまいお酒を少しだけである。

うまいお酒は
心まで高揚させてくれるのである。
酒がただ酔っぱらうだけのものだと思っているとしたら
それは酒の一面しか味わっていないということである。

うまいお酒は心にしみるから楽しいのである。
庵主は酔っぱらうほどにはお酒が呑めないというのに
それでもお酒を呑むというのは
その味わいにうまいという満足感と深い感興があるからである。

庵主のように量を呑まないときには
最初からあまいお酒でないとダメである。
すっきりした味わいのお酒は呑んでいても物足りないからである。
そしてちょっとこってした酒質のお酒が好きだ。

こってりした酒質というのはまったりしたといったほうがいいかもしれない。
ただ、お酒の味わいの表現は
共通性がないから困るのである。
例えば赤と言えば他の人も一定の赤い色を思い浮かべることができる。

しかしお酒の味わいを表現する場合、
まったりした味といったときに
他の人が思い浮かべるその味わいは必ずしも一致しないのである。
お酒の味わいを伝える難しさがそこにある。

だから
そのお酒の雰囲気を女性にたとえるという方法をとるのである。
それが意外とそのお酒の味わいを的確についていることが多いのである。
山田錦、精米歩合60%、日本酒度+3、酸度1.3というデーターよりも。

あまいお酒は実は沢山は呑めない酒である。
最初の一杯はあまくてうまいと感じたものが
2杯目には甘さが鼻について呑めなくなるからである。
沢山呑むお酒はまた別のものであるということである。
 
呑み方によって
選ばれるお酒は異なるということである。
万能な車がないように、
何にでもあうお酒というのもまたないのである。

庵主が呑めるお酒の限界ははっきりしている。
それまであまくてうまいと感じていたお酒が
そのあまさがかえってのどに引っかかるようになったときである。
そうなるともうそれ以上には呑めない。

その点ワインの場合はその酸味によって
喉にひっかかることなくはいっていく。
日本酒もうまいお酒の隠し味は酸味のうまさなのである。
とはいえ日本酒のあまさはそれを上回って十分にあまいということである。
by munojiya | 2005-09-09 00:33 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


by munojiya