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2013-01-11 訃報

<訃報>佐藤允さん78歳=俳優
2013年1月8日 12時30分 (2013年1月8日 12時43分 更新)
映画、テレビで活躍した俳優の佐藤允(さとう・まこと)さんが昨年12月6日、急性肺炎の
ため死去した。78歳。葬儀は親族で営んだ。喪主は長男で映画監督の闘介(とうすけ)さん。

佐賀県出身。1956年、映画「不良少年」でデビュー。
59年岡本喜八監督の「独立愚連隊」で、中国大陸で大暴れする脱走兵を快演して評価を確立。
映画はシリーズ化された。日本人離れした風貌や豪快な雰囲気を生かし、黒澤明監督の「隠し
砦の三悪人」など、戦争物やアクション、コメディーなどに幅広く出演した。


顔が分からない若い人はこちらで顔写真を見ることができる。本当の貌〈かお〉これである。
この簡潔な見出しがいい。誰が何歳で亡くなったか。それは何をやっていた人かが即分かる。
掲載日をその直後に置いたのもいい。過不足〈もんく〉のない、美を極めた訃報見出しである。
佐藤允を世に出した映画はこれである。岡本喜八監督の「独立愚連隊」である。

「日本人離れした風貌や豪快な雰囲気」と書いてあると、庵主は戦後の新聞記事でよく使われ
ていたという「大男」という言葉を思い出してしまうのである。それは代用語だったのである。
みんな知っているけれど口にしてはいけない言葉の代用語である。「普通酒」という言葉が
あるが、それもみんな知っているけれど口にしてはいけない言葉の代用語なのかもしれない。

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「普通酒」は「混ぜ物の酒」のことである。
みんなそれがいかがわしい酒であることはうすうす気がついているのである。
そんな得体のしれない酒を呑んでいるなんて恥ずかしいことだから、
憚ってそれを「普通酒」と呼んでいるのである。苦笑しながらである。

by munojiya | 2013-01-11 00:01 | 世話物 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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