2013-07-27 「箱入り息子の恋」の噂の名場面
この映画の最大の泣かせ所。
いや~、噂では聞いていたが、これほど切なく涙するシーンは無かったね。個人的に琴線触れ
まくりです。』(典拠)。
もう一つの噂の場面はお見合いのシーンである。
『このお見合いのシーンから大笑&感動である。とくに緊張しまくりの父親が全部質問を
代返したりといったコミカルなやりとりは、ベタながら父親役・平泉成の的確な演技によって
楽しく仕上がっている。』(典拠)。
『これはまさに全力の格闘戦だ。それも圧倒的不利な、何も持たないものの戦いだ。
たいへんな緊迫感を感じさせると共に、深い感動を味わえる名場面である。この時点で
本作が、並々ならぬ傑作であることを予感できるだろう。』(同前)。
市井昌秀監督の「箱入り息子の恋」である。
噂のシーンが二つも見ることができるのだから、この映画は拾い物である。
見せ場が二つもある映画である。見た人は大儲けの映画である。
うまいと噂されているお酒を一遍に2本も呑んでしまうようなものである。
うまいお酒は出合えた人の大儲けなのである。その記憶が財産になるのである。
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『眼鏡を一々外さなくてもキスくらい出来るわ』(典拠4番)というエールが飛ぶほど。
『劇中で吉野家の牛丼を食べているシーンが印象的。[噂の場面のことである]
ひょっとして牛丼を食べてるシーンで泣ける映画って「モテキ」以来か?
当然、映画の後は吉野家に行きたくなったので下手なCMより効果的か?』(典拠)。
『総じて、蛇足に蛇足を重ねる感じの映画だったのに嫌いになれない映画だった。』(典拠)。
要するに、蛇足の部分は長すぎるのである。尺(上映時間)が長すぎる映画の弊害だろう。
とはいっても、蛙の鳴き声が伏線になっていたり、『小技の一つ一つが』(同前)がうまく
使われている映画だった。宮崎駿の「風立ちぬ」とどっちかとなったら庵主ならこっちを見る。