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2013-08-29 その国の匂い

庵主は、以前、いいニオイを「匂い」と、悪いニオイを「臭い」と書き分けていたが、
ことお酒に関しては、「匂い」も「臭い」も欠点をいう用語だと指摘されたことがある。
お酒のいいニオイのことは「香り」というのである。
爾来〈じらい〉、いいニオイのときは「香り」と、悪いニオイの時は「匂い」としている。

お酒は造られてから時間がたつと、熟成もしくは劣化していく。
起こっていることはいずれも老化現象である。時間の経過によって生じる変化のことである。
お酒が経時変化によって、色目が褐色化し、味わいも老化することを「老〈ひ〉ねる」という。
「老ねる」というのは欠点をいう用語である。

しかしである。それと同じお酒を、好ましい変化だとみる人がいるのである。
その場合には、同じお酒を「熟成した」と言うのである。感覚の違いである。
美味い、不味いと同様に、一つのお酒の評価は、多くの場合評価は一方に傾くものである。
熟成した酒か、老ねた酒かも、少数派についたときには異端の感覚だということなのである。

どっちがいいとか、正しいということではなくて、お酒の味わいも多くの人がうまいとか、
好もしい味だと認識する一定基準があるということは確かなのである。
各国の空港にもそれぞれに独特の匂いがあるという。外国人にとっては異臭だいう。
酒は、異臭もあるが、多くはいい香りなのでそれはインターナショナルなのである。
by munojiya | 2013-08-29 00:01 | 世話物 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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