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酔ってはならん

本当は
お酒を呑んで酔っぱらってはいけないのである。
酔いは楽しむものなのである。
でもやっぱり呑みすぎてしまうのである。

日本人は酔っぱらいに対する寛容度が高いと言われている。
そう言っている人は
きっといくつかの国を旅して酒呑み事情に明るい人なのだろう。
イスラムの国よりは寛容だということだけは庵主にもわかるが。

アメリカ映画のパーティーの場面で
酒を飲んで酔っぱらってしまう男は世間から見下されるということから
化粧室に飛び込んで一生懸命酔いをさましている
主人公というのを見たことがある。

それに比べたら
たしかに日本映画の酔っぱらいに対する許容度は高い。
もっとも庵主はいま小津安二郎の映画を思いうかべているのだが、
その中のお酒の呑み方はかなり品がいいのである。

それよりも
日本ではつい最近まで郊外の居酒屋には大きな駐車場があって
そこにいっぱい車が止まっていたものである。
酔客(すいかく)に本当に寛容だったのである。

嫌煙権という言葉があって
その字面の見た目からしてなんなくイヤミな言葉であるが、
その伝でいくと嫌酒権という言葉を言い出す人が出てきそうである。
だって酔っぱらいの酒臭い人が傍に寄ってくると気持ち悪いからである。

忘年会シーズンの
夜遅い電車は顔を赤らめた客で一杯である。
酒が嫌いな人にはいい迷惑なのである。
自分も酔っぱらってれば全然気にならないのだが。

男嫌いの女性が乗るための女性専用車両というのがあって、
それにならって
酒臭い人が嫌いな人が乗るための飲酒乗車禁止車両をつくってくれと
要請したら鉄道会社は対応してくれるのだろうか。

お酒はハレの日に呑むものということから
日常のケの日にも呑んでいいとなったのは
いつごろからだろう。
江戸時代に日本酒が商品として供給されるようになったからではあろうが。

酒が呑みたくても
それが安く買えないことには
呑むことあたわずだからである。
同時に購買力が必要だから貨幣経済が豊かになったころからだろう。

明治以降は
お酒は徹底的に政府の財源とされて
その消費量が政府の上がりとして貢献させられたのである。
もっと呑め呑めと暗に奨励されたのである。

御国のために
お酒を呑んでいるのである。
なんか文句あっか、である。
がしかし、嫌酒権が間近に忍び寄ってきているである。

お酒を呑むなら今である。
狂い咲きのような贅沢でしかもうまい日本酒がいくらでも呑めるのだから。
いくら酔っぱらっても
いまの日本ならまだ酔っぱらうことに対してやさしいからである。
Tracked from グリッドへのカウントダウン at 2005-10-14 21:35
タイトル : 女性専用車両?
女性専用車両というものに乗ったことがありません。そのような車両が導入されてから殆ど電車に乗らないからかもしれませんが、何かあれば幸いグリーン車がある路線なので、グリーン車を利用していました。 女性専用車両の主目的というのはなんなのでしょうか?痴漢排除?冤罪回避?そのためだけですか?一見良いことのような気もしますが、くくりを変えて考えると結構細分化して専用車両を作らなければならないケースもあるのではないでしょうか? 例えば、シルバーシートを一つに集めた、お年寄り、障害のある方、体調の悪い方専...... more
by munojiya | 2005-10-12 01:30 | Trackback(1) | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


by munojiya