人気ブログランキング | 話題のタグを見る

2013-10-26 もう一本の「R100」

だれが観ても「ツマラナイ」という悪評で人気になっている「災難」映画が松本人志監督の
最新作「R100」である。庵主には、まず、その映画の題名からして読めないのである。
読めない映画じゃチケットを買う時に困るのである。別の意味で「OPV」もそうだったが。
「アールひゃく」でいいのか、「リダクション100パーセント」とでも読むのか。

評判はそれに比肩する映画が、ひっそり公開されている。「レッド・ドーン」である。
今日時間あったから、CMやってたなあくらいの知識で下調べせずに行ったら、
かなりつまらなかった
久々に途中で寝ちゃったし、漫画の連載打ち切りみたいな終わり方にビックリした

観てる人の半分以上がエンドロール中にいなくなってしまった
』(2番)。2番で評価確定。
こんな下手な内容の作品でお金とるとはと思った
私の時もエンドロールが流れた瞬間に多くのお客さんが席を立ちました
』(4番)。
テンポは良かった、しかしドラマ的には薄かった』(12番)。中身がないということだ。

庵主は、ちゃんと下調べをしてから見に行くのである。『必見のダメダメ映画』を。
2009年に作られた映画だが、『当初は中国軍だったらしいけど中国からクレーム北朝鮮
に変更
』(典拠10番)して本年やっと公開という古い、否、熟成させた映画なのである。
ビールで乾杯するところで終わってほしかった。』(17番)の熟成ビールを見るために。

-----

「レッド・ドーン」のドーンの意味が解らない。「赤いポップコーン」でいいのかな。
庵主は映画のストーリーも理解できないが、それ以前に映画のタイトルの意味が解らない。
「プライベートライアン」をてっきりライアンの私生活の話だと思っていたが、プライベート
とは二等兵という意味だったのである。つまり「ライアン二等兵」だったのだ。

-----

1984年の「若き勇者たち」を9.11後の現代に設定変更してリメイクした戦争青春
ドラマ。冷戦期の戦争ものらしくアメリカを侵略する敵国はソ連だったが、こちらは北朝鮮と
なっている。
[中国マネーに配慮して]CGで中国国旗を北朝鮮のそれにしたりと、わざわざ
1億円もの追加費用を払ってまで無理矢理変更したため、映画はぼろぼろ
』(典拠)。

-----

「右翼的」「好戦的」と言われた「若き勇者たち」にさえ主人公たちの醜い内ゲバや、
戦闘によって青春を破壊された少年少女の哀しみが描かれていたのに、このリメイクからは
そういった要素がスッポリ抜け落ちていてガックリ。
ジェフリー・ディーン・モーガンの役割も中途半端過ぎ。

派手な内容に反して、父親と遊んだ思い出の公園でひっそりと幕が引かれるオリジナルの詩情
漂うエンディングに比べて、何なんなんだよ、今回のあのマヌケなラストは。
』(28番)。
戦争映画としては、設定の荒唐無稽さに比べて映像は本格的で、決して飽きることはない。
色々と楽しむ部分の多い、悲運の作品といえそうだ。
』(典拠)。こう言えたら大人である。

-----

良作オリジナル版に程遠い仕上がり(苦笑)[庵主は勿論その良作を見落としてない]
突飛な設定自体が売りの映画なんだから、そこは許すとしても
さすがにここまで暴走してしまうと、もはや失笑するしかない。
』(典拠)。
聖林で、北朝鮮が、中国を押し退けて世界一の悪役に躍り出た記念映画という所か。

by munojiya | 2013-10-26 00:01 | 笑い話 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


by munojiya