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2013-12-06 経済が発達すると経済は萎む

笑っちゃいけないことが起こっているという。経済が発達して儲けが減ってしまうという喜劇が。
ガソリンが売れなくなったというのである。
需要が減ったのは不景気のせいではない。
最大需要者の車の燃費が良くなって、少ない量で車が走るようになったからである。

いま失業者がどんどん増えているという。
機械化が進んで、生産力が増したために、人を使わなくてもよくなったからである。
生産現場に人数はいらなくなったが、しかし生産には不要な人も生きていかなければならない。
本来なら、生産から解放された人は、豊かな生活が享受できる新人類になるはずなのだった。

しかし、その新人類、即ち生産現場には不要な人達は逆に不幸を託つことになったのである。
職がなくなってしまったのである。
これまでの経済学は、無限の拡大という虚構の上に成り立っていたのだが、
その拡大に限界が見えてきたということである。見えない振りをしてそれは続くだろうが。

庵主は幸いなことに、ピークに登り詰める一歩手前の一番おいしい処を味わうことができた。
六十数年間の平和な世の中で、右肩上がりという高揚感に乗っかってうまいお酒に酔っていた。
パンドラの箱という。人は原子力というパンドラ〈ひさん〉の箱を開けてしまったのである。
お酒はなおピークに向かって驀進中である。呑むのは今だ。今、お酒は夢の箱なのである。
by munojiya | 2013-12-06 00:02 | 世話物 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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