2014-09-27 呑み直しの映画「バルフィ!」
インド映画「バルフィ!人生を唄えば」を見てきた。
「さまよう刃〈やいば〉」の口直しに見たのが「フライト・ゲーム」だったが、
「バルフィ」は、同様の仕掛けの映画である「舞子はレディ」がそれだけではちょっと
呑み足りなかったのでもう一杯呑みたいという気分で観た映画である。満足した。

インド映画というと歌と踊りでバカ騒ぎというイメージだったけれど、それとはだいぶ
イメージが違う。音楽の幅広さと豊かさは、各シーンを盛り上げ、素敵な余韻に浸らせて
くれた。歌もまた美しくて切ない詩が心をゆさぶる。
』(典拠)。
音楽が映画を奏でるという意味ではこれはミュージカルである。

聾唖者と自閉症というマトモに描いたら辛気臭くなる話を、ミュージカルという形式を上手に
使って和らげているのである。舞子の世界を描くにもそれは好都合だったのである。
唄って踊るインド映画という固定概念がこの映画によって覆された。』(典拠)。
さらにもっと昔のインド映画といえば「大地のうた」のような陰気臭いイメージだったのだ。

「きっと、うまくいく」もそうだったがこの「バルフィ!」も、インド映画は音楽が唄っている
から楽しいのである。楽譜を演奏するための音楽ではなく、気持を演奏する音楽である。
聴いていると心がうきうきしてくる。演奏も、本当に楽しんでやっている気持が伝わってくる。
楽しいから演奏しているのだという感情に満ちあふれた生きている音楽だからである。

-----

同じ映画がこういう風に見える人もいるのだから世の中は面白いのである。
ど貧乏な聾唖者は、身代金誘拐や電柱切断、自動車の走行障害(パンク)など、犯罪行為
オンパレードの男。その知的障害者とも思える男に、美女ふたりが夢中とは、馬鹿馬鹿しい
作品にもほどがある。
[中略]

観賞後、たいへん不愉快になる作品。哀れな唄が聴きたい人にはお薦めします。』(典拠)。
一方、『あらゆる点においてレベルの高いインド映画。
いや、インド映画というジャンルに収まらない、エンターテイメントとして、傑作映画でしょ。
あぁ……彼らにまた会いたいよ……

更に言えば、普通にめちゃめちゃうまい。映画として。
序盤で出てきたある映像が、終盤にうまく活用され、物語的、感情的にリンクさせてくれると
いう作りが実に巧み。
靴の使い方なんて印象的だよね。
』(典拠)。観た方が得する映画であることは間違いない。

まぁしかし、長丁場の中でも維持されるインド映画の高い表現力や脚本力、内容の濃さには
今回も驚かされた。で、(毎度、毎度のことですっかり書き飽きているのだが、)振り返って
邦画の状況を見るにつけ、それはもう……
凹むよね
』(典拠)。

[PR]
by munojiya | 2014-09-27 00:02 | 余外篇 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://munojiya.exblog.jp/tb/21165602
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。


<< 2014-09-27 記事は現... 2014-09-26 古典 >>