2014-11-06 オワコン
ならば、「ブタカン」はどうか。「舞台監督」のことである。
「ドタキャン」というのもある。「土壇場でキャンセル」のことだという。
「オワコン」もその類〈たぐい〉である。意味はだいたい見当がつくことだろう。
百貨店の売上が四半世紀に渡って足踏みをし続けているというのである。
『ネットで情報がいくらでも集められる時代に、ブローカーが持ち込んできた借り物商品に
何十パーセントも利益を乗せて売るような商売が、いつまでも続くわけがない。
まさに、オワコン商売です。』(典拠)。
『百貨店で買ったものは、店員ととことん会話して納得して買ったものなんで、愛着のある
ものが多い。
よく分からんブランドだけど品質が良いものを揃えてて商品ひとつひとつ丁寧に教えてくれる
ところって感じ。
しかしながら銀座の三越でも平日日中はガラガラ。
独身男の俺だけど同年代はまずいない。
この商売システムがなくなるのは寂しい。』(同)。
何かに似ていると思ったら、うまいお酒を揃えている居酒屋がそれだった。
そのお酒のよしあしというか、うまいまずいは、銘柄を見ても判らないのである。
しかし、そのお店が目利きして揃えているお酒なら間違いないという居酒屋がある。
庵主は、そういう居酒屋ではどんな酒が出てきても銘柄なんか気にしないのである。
すなわち、その居酒屋の信用を呑んでいるのだから。うまいお酒が呑めるという信用を。
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百貨店は目利きの店員を切ってしまったから、呑み手の期待に応えられなくなったのである。
『数十万円の宝石とか買うときはデパートで買うよな
インチキ宝石店では買わない』(同)。
お酒を買うときも信用できるお店から買うようにである。買物の満足感は信頼の充足感なのだ。