2015-01-10 キング オブ 笑い話
可笑しいのが「二郎ネタ」である。あえて字数合わせをすれば「笑豚」とでも呼ぶところか。
「二郎」というのはラーメン屋の名前である。
ラーメンには家系とか玄系とかの系列があるが、二郎は“餌系”と呼ばれている。
豚の餌のように大量食いをするラーメラー(ラーメン狂)の御用達店である。
そのラーメンの量が凄いらしい。
「マシマシ」とか、「ギトギト」とか、「ノセノセ」とかで、麺や野菜を増量して食べる
のが「マナー」だというラーメン屋である。
「マナー」に漢字を当てたら「狂気」といったところか。
どこまで本当で、どこから嘘かは判らないが、笑豚ネタは笑い話の極致として楽しめる。
笑韓や笑朝が他人を笑うのに対して、笑豚は自分を笑うという哄笑な、おっとっと、高尚な
笑い話だからである。ラーメンを食うのに「マナー」が必要というのが可笑しい。
それを聞いたら、一度はその豚餌ラーメンを経験してみたいと思うのである。客の顔が観たい。
しかし、いつも通り掛かる神保町の「二郎」は、いつ行っても行列で、並んでまでは飲み食い
したくない庵主は、幸いなことに二郎と関わり合いになることがないのである。
二郎ではビールは飲めるのか。庵主はまずいラーメンはビールでかっこむことにしているので。