2015-07-10 酩酊篇「ゴジラとアメリカンゴジラの違い」
ゴジラで、ちょうどいい譬えを思いついたからである。
オリジナルのゴジラは日本製で、本多猪四郎〈ほんだ・いしろう〉監督の作品である。
その版権を買って造られたのがアメリカンゴジラである。
だから、著作権上は、アメリカンゴジラも正統なゴジラなのである。偽ゴジラではない。
当然のことながら、見た目も良く似ているのである。
だから、人々はどちらも「ゴジラ」と呼んでいるのである。
しかし、それを同じ物とはしていないのである。
『アメリカの 'Zilla は獰猛で醜悪だった。
日本の God Zilla はその名前に値した。アメリカ[人のコメント]』(典拠)。
神に導かれたゴジラか、神にすり寄ったゴジラかということである。
『1984~1996の頃が最高だったと思う。』。お酒もその時代を懐かしむ人がいる。
『予想通りというのか、アメリカン・ゴジラは叩かれてましたね。
ただそれでも、「映画としては悪くない」という見解の人が多かった印象。
「あれをゴジラと名乗ったのが悪かった」。これに尽きるようです。』。
純米酒とアル添酒の、良くは似ているが微妙に感じる違和感がそれなのである。
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蛇足の一言。
「それでもアメリカンゴジラが好きですか」。
答えはいりません。
人それぞれですから。
庵主は、アル添酒でも全然平気である。
呑んだときにうまければいいのである。
しかし、純米酒のうまいのを呑んだ時には、アル添酒のことなどどうでもよく思うのである。
いや、思わない。アル添酒のことなど念頭からすっかり消え去ってしまうから。