2015-09-28 コケた映画「進撃の巨人」(「本篇」篇)
事で、それならまだ見たことがないので、観にいってみようということになる。
しかし、「進撃の巨人」には庵主の好奇心を揺すぶるものが伝わって来ないのである。
どういう映画なのか、さっぱり見当がつかない。観るきっかけがない映画なのである。
どういう映画なのかというのは、巨人が人類を襲うというのはどういう寓話なのかが、
さっぱり分からないということである。その巨人とは何を意味しているのか。
巨人というのは、人類〈じぶん〉の中にある悪が肥大化したもので、人はどうやってそれを
克服して良く生きなければならないのかを示唆する映画である、という惹句が欲しいのだ。
たとえば「ガールズ・ステップ」は、『ほとんど誰も観ていないと言っていい』(典拠)映画
というのが売りである。庵主などは、そう聞くと、逆に見たくもないのに観てみたくなる。
最底辺の映画というのはどんなものなのか、と。
で、不入りの「進撃の巨人」にもちゃんと仕掛けはあるのだという論考がこれである。
庵主は、普段はうまいお酒しか呑まないが、否〈いな〉、そういうお酒でないと呑めない体質
なのだが、しかし、好奇心が疼いて、最底辺のお酒も味わってみたくなる事があるのである。
例えば、「糖質0」を謳っているお酒とか、一合で税込み100円というお酒とか、「米だけ
の酒」と書かれている不可解なお酒などである。期待通りに不味いのが可笑しいのである。
-----
ちなみに、「ガールズ・ステップ」は映画の公式サイトの作りもひどいのである。
そんな期待な、おっとっと危殆な、また誤変換、希代な映画はどこでやっているのかと思って
サイトを訪れたが、やっている劇場の案内以前に予告編もどこにあるのか分からない作りに
なっている。なんと、縦スクロールして一番下に、地味にそれが置かれているのである。
予告編とか公開劇場は、それがすぐに分かるように、トップに持ってくるのが当たり前である。
なのに、このサイトは、そうはさせないぞという強い意志にもとづいて作られているのだ。
すなわち、こんな映画は見に来るなという、サイトの製作者の無言のメッセージが伝わって
くるサイトなのである。逆に言えば、それはそれで親切な公式サイトなのではあるが。