2015-10-09 酒の笑い話「ハロウィンビール」
ハロウィンなる年中行事も、これまた近年デッチ揚げられたものであることは
いまの時代に生きている人ならだれでも知っていることである。伝統でもなんでない。
商業主義の産物なのである。それでいったら土用の丑の日に鰻を食べるのもそれなのだが。
で、この時期になると、ハロウィンを商機としてハロウィン商品が出回るのである。
一つは、ペプシコーラの「ペプシゴースト」である。ミステリーフレーパーが売りなので、
ここではそのネタバレを書かない。どんな味がするのかは、飲んでみてみ、である。
もう一つはリプトンの『TEA LATTE』、「スイートパンプキン」である。
『ふんわりとパンプキンが香る』というので、はたしてどんな味がするのかと思って買って
みたら、たしかに紅茶以外の香りがするのである。だから、はっきり言って下手物である。
どんな香りがしたかというと、庵主の記憶に照らし合わせると栗の香料の匂いなのである。
原材料名の中には「カボチャ」がないから、それは香料の匂いであることは間違いない。
栗の香りを、香料業界では「カボチャの香り」としても売っているだ。擬制の香りである。
で、そういう見立ての香りと、ビールで出合うことになるとは思ってもいなかったのである。
サントリーが限定醸造で出している業物〈クラフト〉ビール「パンプキン」がそれである。
まさか、香料ビールが本当に出てくるとは思わなかったので笑っちゃったのである。
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「ペプシゴースト/ミステリーフレーバー」 瓶影
『驚きと楽しみのミステリー味コーラ』である。
『原材料名:果糖ぶどう糖液糖、カラメル色素、香料、酸味料、保存料(安息香酸Na)、
カェイン』。『内容量:490ML[微妙に値上げ]』『販売者:サントリーフーズ』
「リプトン/スイートパンプキン」 瓶影
『原材料名:牛乳、砂糖、果糖れん乳、紅茶、クリーム、食塩、乳化剤、ビタミンC、
セルロース、香料、甘味料(ステビア)』『内容量:450ML[見た目は500MLだが]』
さすがに、紅茶の香りは香料ではないようだ。これも『販売者:サントリーフーズ』。