2015-11-17 「ハゲを治しても人類の訳には立たない」
そういうのを暇つぶしというのであるが、それは口にしてはいけない事になっている。
老人病の治療なんかはそれだろう。
あとは死ぬだけの老人の病気を治しても、人類的には何の役にも立たないのである。
明日死刑が執行される死刑囚の悪病でも、今日は全力を尽くして治すという医者もいる。
無事元気になったら、晴れて死刑になれるというわけである。
何の役にも立たない行為でもそれをやる人がいるということである。
庵主の場合は本を読むという行為が何の利益にもつながらない行為である。
作家とかシナリオライターなら、本を読んでそれを元にお金に変えることができるが、
庵主の読書はお金をドブに捨てているようなものである。
それでも読書をやめられないのは暇だからである。小さい声で言うと、暇つぶしである。
標題は引用故にストレートに書いたが、庵主は憚ってHAGE〈エッチエージーイー〉という。
医療界の新しいネタだという。iPS細胞で毛根の再生も研究中だというのである。
HAGEの治療と地震予知は科学界の二大詐欺だと思っているが、それで食っている人がいる
からやめられないのである。もんじゅも、いや、もんじゅはやめると危ないのでやめられない。
庵主にとっては、お酒を呑むのもそれだが、それもまた雛だからやめられないのである。