2016-03-11 「煎餅屋」からのラブレター
「播磨屋本店」のことである。
一度その煎餅を買って、庵の住所を告げたら、季節ごとに、律儀にDMを送ってくれる。
庵主は、一番安い「無線別エコノミーパック」(360円)しか買わないのである。
毎回送ってくるDMの郵送料の方が売上金額より上回っていることは間違いない。
庵主は気にするのである。ということは、その差額は、他の客が払ったお金から捻出されて
いるという事だからである。他人のお財布にご負担をお掛けてしているという事だからである。
いまはやっと止まったが、ある宗教団体の「ものみの塔」を貰っていたときもそうだった。
信者は恵まれない人がすがって入信することが多いので、そのパンフレットは、
貧乏人が宗団に投じたなけなしのお金で作られているということなのである。
即ち細民の血と汗の結晶を庵主は只で貰っているのである。気が引けるのである。
どうせ、庵主には宗教が理解できる能力がないのだから、無駄な勧誘だというのに。
その右翼煎餅屋さんから、「日本を救うのは天皇陛下だ」というDMの春号が届く。
『皇太子殿下自然人に返られよ』と謳っている。東宮の世評はご存じの通りである。
東宮は「石田屋」を、有田芳生議氏は「獺祭」といういいお酒を呑んでいるのに、
二人ともどうしちゃったのだろうか。いいお酒が口に合わない人もいるという事なのかも。
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「皇太子殿下自然人に返られよ」をどう読むか、である。
播磨屋本店の店主が東宮の評判を知らないわけがないから、ここは文字通り取るのは
野暮というものだろう。「返られよ」は「変えられよ」のことなのだろう。
「自然人」にという言葉の選び方がうまい。今は“不自然”だよといっているのである。
「自然人」の意味はそれなのだと分かったら次の主張の意味が明確になるのである。
『次代天皇が自然人でなければ日本は滅ぶ』。
世評も、それを強く願っているのだから。
問題は、自然人に戻れるのか、ということなのである。