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2016-08-17 「そいつは嫌いだが、その論には共感」

ユウツベ(以後、UTと略記する)を見たら、「シン・ゴジラ」を熱く語っている人が多いの
に驚いた。たんに映画ファン(中毒者)のみならず、映画なんか見そうにないと思われる人も
また、何かを言いたくなる映画なのである。今度のゴジラは。いや、本来のゴジラ映画は。
数多くの人が映画で語るということでそれはブームとは異なる「現象」と化している。

「シン・ゴジラ」はゴジラ映画ではないという人がいるが、逆でこれがゴジラ映画なのだ。
日本人が、まだ出合ったことのない自然の脅威に対して、日本人〈われわれ〉はどう対処する
べきか、というのがゴジラ映画だからである。
恐いといって逃げていてはだめだというのである。いや、鼓舞していくれるのである。

「同じ釜のめしを食う」という。俺はお前は真情は同じだよな、と確かめる時の言葉である。
一つ屋根の下で長い間同じ釜の飯を食べても、骨肉の争いをする親子や兄弟もいるのである。
刑務所の囚人も、同じ釜の飯を食べているのだろうが、そこに信頼関係はない。
最高の信頼関係は、「同じ燗徳利〈かんどっくり〉のお酒を呑む」ことだろう。

古谷経衡は嫌いだが、シン・ゴジラの解説には同意するのが、複雑な心境です(笑)
典拠米)。「同じ時代にゴジラを観る」仲というところか。
庵主には「TVに出る人は三流」という思い込みがある。古谷氏らはいい表情で写ってはいる
ものの、失礼ながら、そのTV番組に出ている顔を見てその感を拭いきれなかったのである。

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熱く語る人、。出演者によるネタバレである。それが全部嘘。出演者による実話
。語り慣れている人の技はこれである。中身に触れずに語るのだ。
。映画を観そうにない人の感想がこれ。
。「シンゴジラ」の第1報がこれ。真打ちはやっぱりこの人ネタバレの人も違和感も

今、「シン・ゴジラ」を語るには、技がないとダメなのである。
ネタバレをしないように語らないとならないからである。
細部を語りたいのに語れないもどかしさをどうやって滲み出させるか。
それが上手な人は、まだ観ていない人に劇場へ足を運ばせる事ができるのである。

古谷経衡氏はいう。
第1作のゴジラはアメリカですよ、と。
勿論、映画では、アメリカのアの字も出てこないのである。
その時、ゴジラが東京を襲うシーンは東京空襲で某国が爆撃したコースを準えているという。

絶望そのものであるゴジラ
それに対しても、力強く頭を使いながら戦っていかなければならないという
見終わった後に湧く勇気
本当に、劇場に足を運んでよかったと思う。
』(典拠米)。

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迂闊に、「このお酒はまずい」と言うと塩梅の悪いお酒がある。
自他共に、一級品のお酒であることが分かっているお酒なのに、それが自分にとっては
少しもうまいと感じない場合のお酒がそれである。
「まずい」と言うと、それを言った人の教養が問われるのである。

はっきりいって、馬鹿だと思われるのである。
お酒の良し悪しも判らない無教養な人だと見なされかねない。いや、見下されるのである。
うそだろ。駄作じゃん。つまんなかった。』(典拠米)。
で、君の中では何が怪獣映画の傑作なんだい?』(同前米)と。

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戦車の砲撃音も昭和特撮特有の「っぼおん!っぼおん!」という物だった気がします。
良い趣味してるなぁと感じました。
』(典拠米)。
それでも効果音に関してはあまり違和感が無かったですよね。
それだけ当時から完成されていたサウンドだった、という事かもしれません。

ただ、音楽はいきなりモノラルとステレオが切り替わるので違和感ありましたね。
選曲は素晴らしいですが。
』(同前米)。
庵主は、音楽がステレオかモノラルかの違いに全然気が付かなかったのである。
庵主は、映画を観ても、ストーリーが理解できないが、耳の感度も悪い事が判ったのである。

by munojiya | 2016-08-17 00:03 | 余外篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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