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2017-08-04 結婚しないと困る人たち

軍隊というのは「武装した官僚制」だ、と書いていたのは、確か小田実だと思った。
見掛けは武器兵器だが、その本質は上意下達絶対服従の官僚制だというのである。
その伝で、庵主はいうのである。
軍国主義というのは「産めや増やせや」の人口増加主義である、と。

戦前の政府ないし軍部は結婚を奨励して多産を推進する緻密な政策を施していたという。
まずは結婚させて子供を増やさない事には軍国主義の発展はないからである。
しかし、その軍国主義が占領国の都合で否定されているために、個人の自由を謳歌する若い人達
には結婚をする人が減ってきたというのである。

それで困るのが、結婚を前提に政策を策定してる政府や、企業の経営者なのだという。
『でも、結婚をしなくなるとなると、結果的に出生率が下がり、計画していた社会制度が維持
できないので、必死に結婚させようとする側がいるのも事実。
今や結婚は様々な思惑渦巻くビジネスと化しているのです。』(典拠)。

ビール業界も、新規の需要者である若者の絶対数が人口減少で減りつつあるところに加えて、
若い人がビールを飲まなくなったことで、その経営者にとっては、売上げを増やす事を目標と
する企業活動においては、どんどん子供が増えてほしいということで必死に結婚してほしいと
願っていることだろうが、そういう発想は当節の日本では軍国主義とされるのである。

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なぜ若者は結婚しなくなったか。
世の中にはそれが存在していても、一生それに関わらなくても生きていけるものがある。
お酒がそうである。
一生、お酒を呑まない人もいるのである。それでも生活に支障はないからである。結婚も、だ。

難しく考え過ぎだな。結論は若者に金が無いから結婚しないだけ。または金が無くても長期的
に収入の目処が立てば結婚の決断は容易い。仮にフリーターでも今から頑張れば家族を養えるの
であれば恋愛も結婚も躊躇しないだろう。長期の賃金デフレと消費市場低迷が問題の元凶だ。
つまり消費税を廃止すれば少子化問題は秒殺で解決する。』(典拠米)。

世の中いろいろ便利になって一人暮らしがしやすくなったのも無理に結婚しなくても良く
なった要因でしょうね。
洗濯機、冷蔵庫、電子レンジ、コンビニ、24時間やっている食堂なしに仕事をしている人が
一人暮らしをするのは難しいでしょう。』(同前)。

逆の視点から見れば、そういう仕事は何のためにやっているのかと訊かれたら返事に困るの
だろうが。目的もなく続ける仕事はやってもむなしくないのか、ということである。
昔は、といっても戦前は、国民皆兵だったように、そのために国民皆婚が国策だったのである。
今は、強兵の目的がなくなったので、皆婚の意味もなくなったのだろう。好きに生きれと。

by munojiya | 2017-08-04 00:03 | 世話物 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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