2017-09-17 「絶対お酒が飲みたくなる話」
日本には、剣道、茶道、柔道、弓道、柔道、華道、等々、「道」の世界があるが、
しかし、酒道というのはないのである。そんなものは、呑んだ時点で堕落だから、
向上の見込みがないからである。
その証に、多くの日本人は庵主のように純米酒とアル添酒を判別できないのである。

いま呑んでいるお酒が、本物なのか贋物なのか判らないのだから、その品質を向上させる
術がないということである。
目の前の人が、日本人なのか、チャイナ人なのか、チョウセン人なのか判別できないとしたら、
チャイナ人や、チョウセン人の悪口を言えないのと同じである。日本人だったら悪口にならない。

酒道はないが、醱酵道(庵主は「醱酵」を「発酵」と書かない)はあるという。中身が判別
できないお酒を呑んでも人格の向上には役に立たないが、酒造りは人間を極める道だというのだ。
武田鉄矢(芸能人敬称略)が、寺田啓俊著「発酵道」という本を紹介しているのである。
そして、それを読んだら、『絶対お酒が飲みたくなる』(典拠)というのである。

武田鉄矢がその本を読んだのは、その動画を掲上した時期と同じなのか、あるいは掲上月日は
お酒の製造月日表示が必ずしも醸造月日でないように、時期が異なっているかは判らないが、
掲上月日のころに読んだものとすれば、武田鉄矢は三増酒を今まで知らなかったという事になる。
それを知って今頭に来たという。多くの日本人はお酒の中身を知らないで呑んでいるのである。

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しかも、武田鉄矢はその本を多々誤読しているのである。否、誤解しているようなのである。
誤解というより、正しく理解できていないといった方がいいのか。
酒造りの本には初めて聞く言葉がたくさん出てくるから間違うのも無理はないのだが。
そのコメント欄にもこういう指摘がある。

29:00 武田先生。もしかして、山卸(発酵しやすくするために人手を使い、櫂でタンク
をかきまぜること)と山卸廃止、略して山廃(櫂をつかわず麹の力だけで発酵をすすめること)
を逆にインプットしていませんか』(典拠米)。
『[戦後の米不足のときに造られていたその頃の]日本酒は発酵醸造酒ではなく、化学合成飲料、

私がこれ勝手に付けたのですが、そう言ってもいいと思います。方法はアルコール添加、[原酒
に]アルコールを添加しちゃう。これ、通称、業者の言葉でアル添というようです。
(同前5:13)と言っているが、これも多分、そのアルコールを化学合成したアルコールと
勘違いしているのではないか。お酒にまぜるアルコールは醸造アルコールなのである。

これはよくある読み間違いだが、同前14:53の所は『身を粉→みをこ こな ではない』
(同前米)よ、という親切なコメントもある。
武田鉄矢は、「読書道」を開いて、まず自分を向上させるために、本の読み方から、読解力の
鍛練を始めた方がいいようである。道は開けるのである。

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by munojiya | 2017-09-17 00:05 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(0)
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