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2017-10-29 「支那」と「中国」は同じではないという

「中国」という国は、中華民国が成立するまではなかったというのである。
だから、それまでのいくつかの王朝をいうときは「支那」と言うしかないのである。
と、宮脇淳子先生が言っている(その5:40)。1912年まで中国人はいなかったと。
そして「中国」という呼称も差別用語なので、庵主は「チャイナ」と呼んでいる。

大国なのに「中」と呼ぶのは失礼である。
南鮮人が、「天皇」のことを「日王」と呼ぶのと同じような失礼の極みといっていいだろう。
日本人は、南鮮の「大統領」のことを、犬を食う民族だから「犬統領」だとは呼ばないのである。
「中」はまた「中毒」の「中」である。「毒に中〈あた〉る」である。相手を毒というのもまた。

「支那」と書けば2文字で一目瞭然なのに、わざわざ4文字を連ねるのはそういうわけである。
尊称でも、蔑称でもない呼び方が、国際標準の「チャイナ」だからである。
「中国」を英語でいえば「チン」ということになるが、チンはチャイナ人に対する蔑称である。
英語で、「日本」を「ジャップ」と呼んだら蔑称であるように、である。

日本では、アメリカのことを「米(もしくは米国)」とではなく、「雨」と書くことがある。
その「雨」も、本当のところは、「チン」であり、「ジャップ」なのだろう。
「お酒」という言葉は、日本語では一に「日本酒」のことを指すのである。二に酒類全般をいう。
「お」を付けて親しみ、国号を付けて尊称とする。で「清酒」と呼んで苦笑するのである。

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「日本酒」の読み方は「にほんしゅ」である。「にっぽんしゅ」ではない。
「にほん」と「にっぽん」の違いは別稿で庵主の仮説を紹介したとおりである。
「にっぽんしゅ」と呼ぶ場合は、半分蔑称の意味が加わるのである。
その場合は「ぽんしゅ」という。「ポン酒」などと表記される。

「清酒」という言葉は、実はアル添の日本酒をも日本酒に含めるための方便用語なのではないか。
戦時中の原料米不足から、日本酒にアルコールをまぜて増量するという三増酒が造られるように
なり、戦後も不作による米不足から、アル添増量酒が世に跋扈していたのである。その時世に、
知恵者が、米が主原料の酒を「清酒」と呼んで呑み手を誤魔化そうとしたのではないだろうか。

by munojiya | 2017-10-29 00:03 | 世話物 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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