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2017-12-10 「安藤忠雄賛」庵主はそう思わなかったのだが

「安藤忠雄展・挑戦」だという。六本木の新国立美術館で開催しているとTBSラジオが言って
いるから、「挑戦」は実は「朝鮮」と言っているのかもしれないが、「ちょうせん」と聴いた
だけではどっちなのか分からないのである。文脈からしてもやっぱり「挑戦」なのだが。
その展覧会はTBSの企画ではなく、ただの広告なのかもしれないが。

安藤忠雄といえば、庵主には東京汚輪の新国立競技場の建設費がデタラメなのを問われて、
「俺はそんな事は知らない」と堂々と答えていた建築家である。建設費を考えないで建築物を
造る人を建築家というのかと感心した事がある。“凄い”人だということは知っているのである。
だから、同じ見るなら辰野金吾の方がいいなぁ、と。先入観からそう思っていたのである。

王永江は竣工したばかりの奉天駅内で辻占いをしている。
奉天駅の美しい意匠が好きでならなかった。
建築の知識などははないけれども、日本人の建てたこの駅舎は、人間でいうなら絶世の美女で
ある。

中央玄関のホールに折りたたみの卓と椅子を据えてじっとしているだけで、美女の胸に抱かれて
いるような陶然たる気分になる。』(典拠)。
庵主が、否、庵主だけに限らず酒呑みが美酒の旨さを美女に譬えるのもそれなのである。そして
否、安藤忠雄も認めざるをえないのである。その建築物の美しさは。機能美は知らないけれど。

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どうしても、最後の一連が本文には収められなかった。最後の4行である。
欄外にはみ出してしまったが、キモはこっちの方なのである。
安藤は2020東京汚輪の代表施設となる国立競技場でいかがわい動きをした男である。
安藤忠雄が新国立競技場の建設費で語れない部分があったのは大人の事情があるからなのだろう。

建築家とは、身も蓋もない言い方をすれば施主を騙す商売なのである。建築費は自分で出さない。
しかし、安藤忠雄の作品を見たら、庵主はチャイナ人の気持がよくわかるのである。
日本人は大嫌いだが、日本人が作ったアニメもAVもニコンも象印も日本製が大好き、いや、
理性では否定してもどうしても否めないというあの感情が、である。理性が間違っているのだが。

by munojiya | 2017-12-10 00:03 | 時局物 | Trackback | Comments(0)

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