それは、庵主とは無縁の世界である。
庵主にとってはどうでもいい世界だという事である。
ちょうど、庵主にとってはゴルフやサッカーがそれであるように、である。
コンピタゲームの世界のことである。
一人の日本人が55歳で亡くなったという。
2015年7月11日の事だというからすでに二年前のことである。
庵主はそれすら知らなかった。人の生き死にに興味がないからである。
その人とは任天堂の社長だった岩田聡(故人敬称略)のことである。
以前にどこかで見聞きした事があるかもしれないが、記憶には残っていなかった。
何をした人かという、世界中のゲームの概念を変えた男だというのである。
ゲームを女子供も楽しめるものにしたというのである。
『[任天堂の]社長に就任後の二〇〇三年には東京ゲームショウで基調講演をおこない「ゲーム
人口の拡大」を打ち出します。』(同6:41)。
GAMEがもしDAMEと呼ばれていたら、庵主は「駄目」と読んじゃうところだった。
お酒の世界なら飲酒人口の拡大を打ち出したら気違いだろう。知らなくてもいい人だったのだ。