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庵主の日常生活

蒲田で11時20分まで呑んでいたら
新宿発午前零時20分発の最終電車に間に合わなかった。
渋谷で降りてその時間ならまだ走っている地下鉄に乗り換えた方がよかったかもしれない。
しかし新宿までたどりつくと庵までは歩いて帰れるのである。

2月1日が始まった夜は雨がしとしと降っている。
庵主の鞄の中には数冊の本と
いつでもお酒が呑めるように司牡丹から貰った猪口と
折り畳み傘が入っている。

出かける前に腹ごしらえと思って食べたものが悪かった。
いや悪かったのではない。
まずかったのである。
時間がないので近所の牛丼屋(いまは豚肉中)で軽くやったのがいけなかった。

庵主はダメなのである。
まずい食い物とか、まずいお酒は飲み食いできない。
その後の反動があるからである。
体が抗議反応を起こすからそういものはかえって食べない方が体調がいい。

高い料理だから、あるいは高い酒だからうまいというものではないということは
いうまでもない。
超高級お茶漬けがあったとしてもそんなものを食ったってうまいわけがない。
あれは有り合わせのもので簡単にすするからうまいのである。

軸が純金製の鉛筆で字を書くようなものである。
鉛筆はナイフできれいに削れる性格のいい木目の原木を使った軸が一番いいのである。
なにごともバランスがいいということが大切なのである。
お酒もバランスである。

やたらと香りだけが高いお酒を高級酒などと勘違いしてはいけない。
やたらと精米歩合を上げたお酒をいい酒だと勘違いしてはいけない。
精米歩合を上げると書いたのはもちろん精米歩合を小さくするという意味である。
やたらと辛口に造り上げたお酒が本当の酒だと勘違いしてはいけない。

それぞれがハッタリである。
よくいえば個性であり、
はっきりいって癖が強い酒である。
呑んでいて疲れる。

でも庵主はハッタリが大好きなのである。
第一に大した量を呑まないので
それに飽きる前に呑みきってしまうから。
第二にいつもいいお酒ばかり呑んでいたのでは飽きてしまうから。

第三にそういうお酒を思いつくということに対して敬意を払っているから。
正しく言えば本当にそんな酒を造ってしまうというアイデアと行動力を評価するから。
そういうお酒は見ていて楽しいからである。
まっとうなお酒を呑みながらそれらを眺めているのである。

蒲田で呑んだお酒は
「田酒」と「酔心」である。
その前に食べたまずい食い物が体に応えたのだから
この日は体調がよくなかったのである。

お酒については書かない。
その後に「島美人」をお湯割にして呑んでいた。
逆だ、たっぷりのお湯にその芋焼酎を少しだけ注いで呑んでいたのである。
アルコール度数が体調に合わせて調整できるのが焼酎のいいところか。

酔いが胃腑のあたりでまとわりついてすっきりしないときは、
庵主はコーラを飲んでさっぱりさせるのが常である。
なぜかコーラが悪酔いをしたときには庵主の体に合うのである。
その夜も帰り道の途中にある自動販売機で傘をさしながらコーラを買ったのである。

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午前1時すぎに庵に着いて、それからブログを更新する。すでに日にちが変わっているから掲載日付を1日繰り上げて更新する。
さらにこの日は水曜日なのでホームページ「むの字屋」の更新日でもある。それも更新していたら寝るのは午前2時近くになってしまった。
その時間になると酔いはもう切れていた。
by munojiya | 2006-02-01 23:35 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


by munojiya