人気ブログランキング | 話題のタグを見る

食とは人にとって良いもの

漢字のおかげで
ネタに困ったときにはこじつけ話ができるのが日本語のいいところである。
人というのは二本の棒が互いに支えあっている形をしている。
一方の支えがなくなるともう一方も倒れてしまう。

すなわち人間はだれもが他人に支えられて生きているのだよ、というのである。
なるほど、と納得しちゃうのである。
働くというのは傍(はた)を楽にするということだから他人(ひと)のために尽くすことなんだよ、
という語呂合わせもある。

庵主は、傍でみるほど楽じゃないことだと思ってしまうからだめなのである。
一番おかしいのは
なになには「広辞苑」によるとこれこれと書いてある。
だから、なになにの実体はこれこれである、という解説である。

実体が先にあってそれをなんとか言葉にしたのが辞書なのである。
辞書に載っている言葉が実体を決めているわけではないから本末転倒である。
物体の影の形を見て、
その影の形が実体を示していると考えるようなものでやっぱりおかしいのである。

パズルにこういうのがある。
影の形が四角形にも見え、三角形にも見え、円にも見える形はどんな物体か、
というものである。
そういう物体が実際にあるのだから影の形から実体を正しくとらえることは難しい。

かりにその人の名前がその辞書に載っていて
それを語る言葉が質実剛健真実一路直情径行の人とあったら
それが自分の本質だと思うだろうか。
ウソ書いてらぁと苦笑することだろう。

辞書というのはエンターティメントなのである。
あれっ、エンターテインメントだったか、
いや、よくわからないからエンタメと日本語で書いておこう。
庵主の辞書は「ごびゅう」を引くと「説謬」となっていて「あやまり」とあって楽しませてくれる。

最近知ったのが
食という字は人に良いと書く、というものである。
だから狂牛病の心配があるアメリカ産牛肉の安易な輸入解禁はよくないのだという。
食い物は人にとって良いもの、すなわち安全なものでなければならないという。

漢字というのはこのようにけっこうユーモアがあるということである。
女の子と書いて好きと読むというのは男の気持ちをよく表しているではないか。
ならば酒という字は。
それをサントリー(さんずいに酉)とやったのではウイスキーになってしまうからいかん。

庵主はいま一生懸命酒という字の故事付け(こじつけ)を考えているところである。
朝鮮人をからかうときに
朝鮮の「鮮」という字が「すくない」と読むことに眼をつけてそれを茶化した笑い話がある。
巧言令色鮮矣仁(こうげん れいしょく すくなし じん)である。

ちなみに日本人でそれをやるとこうである。
日本の「日」という字は「口」という字の中に一と書きます。
「本」という字は「木」という字と似ていますが
一画多いので「木」とは違います。

すなわち、日本人というのは、
「一口でいうとキチガイです」、というものである。
もちろん朝鮮人に対するそれはもっとエグイ。
だから特定の民族や国家を非難中傷するものだと指弾されても困るからそれは書かない。

もっとも、口という字に一をくえたら「曰」(いわ)くという字になるから
その説明は間違っていると指摘する漢字に明るい人がいる。
そこで「目」という字から持ってくるネタもあるのだがそれはここでは書けない。
日本酒というのはそういう日本人が好むお酒なのである。
Commented by Tukasa-gumi at 2006-02-17 02:06
コメントの返信もっと 下さる と嬉しいのですが・・・
Commented by munojiya at 2006-02-19 12:16
請求書的コメントをいただましたので、ご返事がわりに「お通し」をネタにさせてもらいました。
「つかさ組」は日産の広告に対する鋭い指摘など着眼点がいいですね。

新聞の広告を見ると、よく虫めがねで見ないと読めないような小さな活字でごちゃごちゃと肝心な事柄が書かれていることがあります。
いいたいことがあるなら、もっとでかい文字で書けというのが庵主の感想です。

たぶんその日産の広告にも小さく書かれていたのではないですか。
「本車は乗員の安全を補佐するシートベルトを付け忘れました」と。
by munojiya | 2006-02-16 22:27 | Trackback | Comments(2)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


by munojiya