人気ブログランキング | 話題のタグを見る

原産地表示

日本が世界各国から食料品を輸入していることはだれもが知っている。
その輸入量が中途半端な量でないということは気にしている人は知っている。
食料自給率が30%を切っているという人がいる。
庵主にはそれをどうやって調べたのか知る由もないが。

中国で毒菜(どくさい)が問題になったことがある。
とんでもない量の農毒(標準表記は農薬)を使って作った中国産野菜のことである。
てっきりそれは日本に輸出する野菜で
日本人が食べるものだからかまわないと考えたのだろうと思ったらそうではなかった。

中国内で売る分にもそれをやって中国国内でそれを食べた人に被害者が出たという。
庵主が、できれば中国産の野菜だけは食べたくないと思う理由である。
韓国では、ゴミとして捨てられたクズ野菜を拾って来て餃子の具にして売った
ということが発覚して大問題になったことがある。

その会社がいうことには「日本向けの餃子にしかやっていませんから
韓国内に出回っているものは心配ありません」。
韓国産のおいしいキムチは大丈夫かなと不安になってくるではないか。
なお韓国内では安いキムチは中国からの輸入品が多いという。

スーパーマーケットに行って梅干しを買おうとして表示をみると
原材料は梅(中国産)とかかれたものがほとんである。
南高梅といえば和歌山県だが、和歌山県の会社で作られた梅干しも同様である。
日本の梅はどこにいったのか。

話に聞くと
日本で流通している梅の実の50%は中国からはいってくるという。
辣韮(らっきょう)はその70%が中国産だという。
二個に一個が中国の梅なら日本産の梅に出会えない理由がよくわかる。

日本酒ではその70%が普通酒だから
特定名称酒に出会うことは国産の梅に出会うより難しいのである。
多くの日本人がうまいお酒を呑んだことがない理由の一つである。
理由の二は親がうまい日本酒を呑んだことがないということである。

理由の三は、ほんとうにうまい酒は本数が少ないから
どこにそれがあるのかがわからないと出会うことがむずかしいということである。
うまい日本酒はどこにあるか。
この「むの字屋」にあるのである。

信州蕎麦とあるから、
長野県産の蕎麦だと思ってはいけない。
中身の蕎麦粉は中国産でそれを袋詰めしたところが長野県内だということがある。
本当はそうではないのに原産地が曖昧にさせている商品が少なくないということである。

そういう状態では安心して食品を買えないから
きちんと原産地を表示せよというのはまともな神経だろう。
今時好んでアメリカ産の牛肉を買う人は牛丼屋しかいないだろう。
表示がしっかりしていないと安全化どうかわからないではないかということなのである。

紹興酒を頼むと洒落たラベルのきれいな瓶にはいった紹興酒が出てくる。
おっ、中国の商品もお洒落になったなと思ってよく見ると瓶詰は日本と書いてある。
中身は本場の紹興酒であるがパッケージ(容器)は日本製なのである。
すなわち見た目は日本製品だから日本人の目には好ましくうつるというわけである。

農林省(いまは農水省か。庵主はいまでも国鉄と呼んでいるもので)の食堂に行くと
その料理の自給率が書かれているという。
お楽しみラーメン440円は自給率が5%だという。
その原材料の95%は舶来品だということで、まず麺の原料の粉が輸入品なのだろう。

つゆの醤油の原料がアメリカ産の大豆である。
国産というのはひょっとしてつゆを作ったときの水だけか、いや水は原料表示外だ。
その伝でいけば農林省の食堂の普通酒には国産率何%と表示されているのだろうか。
醸造アルコール(インドネシア)とでも書かれていることだろう。
by munojiya | 2006-03-15 23:58 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


by munojiya