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うまいということは個人的偏見か

その酒がうまいかどうかは庵主が決めることだと書いている。
それを庵主の好き嫌いだと思ってもらってはちょっと違うのである。
というのは何本かのお酒を呑み比べたときに
庵主がうまいとしたお酒は他の多くの酒呑みもそれと同じ判断を下しているからである。

つまり庵主がいううまいお酒というのは
じつは他のお酒を知っている人たちも同様にうまいと感じるお酒なのである。
すなわち時代の嗜好とほとんど重なっているということなのである。
そしていいお酒を呑んでいる人なら同じような評価にたどりつくということなのである。

画廊の仕事はまだその価値に気づいていない人たちに
その作品のいいところを紹介してそれを納得してもらうことだという。
呑ませ手の仕事も本質はそれだと思う。
まだそのうまさを知らない呑み手にそのお酒の価値を知らせるということである。

一つはまだ世に知られていないうまいお酒を呑み手に紹介することである。
もう一つはまだだれも気づいていないうまさを発見することである。
それはお酒を味わうことの楽しみを広げることである。
このブログもまたそのうまさを伝えようとしているのである。
by munojiya | 2006-05-04 21:17 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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