風飲料(ふういんりょう)
牛乳が全然使われていなコーヒーなどに入れるクリームみたいなもの。
麦芽が使われていないビールみたいなアルコール飲料。
半分以上アルコールを混ぜた日本酒みたいなお酒。
そういう偽物食品があふれている。
食品添加物が進化してまがいものが簡単に造れるようになったからである。
おいおい、食い物はその形を食うものではないだろう、
その中身の栄養を食う物だろうというのが庵主の考え方である。
食う物なのに滋養を求めないという食品を庵主は下手物(げてもの)と呼んでいる。
なめると舌にべったり赤い色素が残る甘いキャンデーがあった。
酒の成分はアルコールだと割り切って造られたアル添の(一応)醸造酒なるものもある。
今でも合成清酒が売れているというのは米アレルギーの人が飲んでいるのだろうか。
栄養を摂るという本来の食い物の道から外れている食い物を区別しようという提案である。
その手の飲み物を風飲料と呼びたい。
紛い物とか代用食ではなく、目を楽しませる、いやごまかすための飲み物だからである。
だからまずくても納得できる飲み物のことである。