日本酒の日本とはこの国のことではない
先の教育基本法の改正のときに
日本を愛する心と祖国を愛する心では意味が違うのだという指摘があった。
日本人が愛するのは日本であって、祖国としたら困ることがあるというのである。
日本というのはわが国のことである。
すなわちこの国土のことである。
この風土のことである。
その時の国家ではないということである。
同じじゃないかと思う人は庵主と同様理解が浅い。
もし日本に共産主義政権ができたときに、
祖国を愛するといったらその政権を愛するということである。
日本人が愛するのはそういう政権の国ではないということである。
日本酒の日本というのはこの国の政権をいうのではなく、
この国、すなわちわが国の風土のことなのである。
だから酒税法が決めている日本酒はこの国の酒であり、
庵主がいう日本酒はわが国の酒のことなのである。