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日本酒が酒道となるとき

現在日本酒を造っている蔵元は約1400といわれている。
約というのはその実数を国税庁が把握していないからである。
杜撰な仕事をしていることがわかる。
今は昔と逆に大手酒造メーカーから桶買いをして瓶詰だけしている小蔵もあるという。

実際にいくつの蔵が日本酒を造っているのか分からないのである。
それでもまだ数が多いのでもっと数を減らそうという考え方があるようである。
徴税の手間を考えたらその方が便利だからである。
銀行が100万円ぐらいの小口の預金者などはゴミとみているのと同じである。

大手はまともなお酒を造らないからそうなったらうまい酒を造る蔵からなくなっていく。
真っ当な日本酒がなくなることはないだろうが
そのうち茶道や書道のように酒道と化して
真っ当な日本酒は一部の酔狂な人だけが楽しむ呑み物になるかもしれない。

たかだか酒を呑むだけなのに
正座して、酒器を愛でて、心静かにお酒を味わわなくてはならないとなったら
お酒がうまくもなんともなくなることだろう。
酒なんか道(どう)に堕してまで呑むものじゃないのだから。
by munojiya | 2006-09-13 00:09 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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