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食い物を残せない

お酒が呑めない人は五勺(ごしゃく)でご注文下さいと書いてあるお店があった。
大切なお酒を呑み残すのは杜氏に対して失礼ですと続いている。
実は庵主にはその五勺でも多すぎるのである。
いつも60cc入りの日本酒グラスに八分目のお酒をせいぜい3杯しか呑まない。

いいお酒しか呑まないから1杯のお酒はそれだけで十分なのである。
コップであおって呑むお酒とはちがう酒を呑んでいるからそれでいいのである。
庵主はあおって呑むお酒であってもそれを残すことができないから困る。
勿体ないという躾けが身についているから食い物を残すことは苦痛だからである。

だから食べ放題とか食べ物がいっぱい残っている立食パーティーは苦手である。
料理を食べきれないほどテーブルに並べるという食べ方はあるのである。
料理を目で楽しむということなのだが庵主にはそういう食べ方にはもう興味がない。
品数は多いがまずい料理が並ぶ宴会料理も庵主には勿体ないとしか思えない。

口にしたときにうまいという満足感が残らないからである。
うまくもなんともないお酒を呑んだときのように虚(むな)しくなる。
それがまずくて食い切れないので残さざるを得ないからますます良心が疼くのである。
庵主がうまくもなんともないお酒を呑まないそれが理由である。
by munojiya | 2006-11-04 00:49 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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