しつけ
三日ぐらい飯を食わされなかったり、
ご飯を弁当箱に一粒でも残したら親父に殴られたという時代をへてきた人がいる。
いまは日本の残飯の量はとんでもない量なのである。
庵主もそういう時代の尻尾に属しているから
ご飯粒は一粒でも残すのは勿体ないという質である。
ましてそのお米から造ったお酒を残すなんて人間の風上にもおけない行為なのである。
だからまずい酒を造る人を許せないのである。
そんな呑むにたえない酒なんか造るなという思いからである。
そしてまた呑めないという酒を強要するなんてのは世も末の風景なのである。
さらに呑むにたえない酒を金儲けのために押しつける商売には辟易しているのである。
もっともそれでも売らなきゃ食っていけないとわかっているから目をつぶってはいるが。
呑めない人は五勺で注文して下さいという札を貼ってあるお店のことを書いたことがある。
人それぞれ適量というのがあるのだから1合酒を強要するのはよくないという見識である。
庵主の最近のお酒の呑み方はこうである。
「今夜もみんなで楽しくお酒を呑みましょう」。