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それは裏

音楽を聞くことがある。
庵主がいう音楽というのは、ほとんどが録音されたものである。
そういうものが音楽なのだと疑問をいだくことなくそう思い込んでいたのである。
音楽はレコードの中にあるものだと思っていたのである。

よく考えてみたら、それはコピーなのである。
それはよく似ているが似非(エセ)である。
実用上は差し支えないほどに似ているが、本物とは非(ちょっとちがう)なるものである。
そういう当たり前のことに気がついたのも本物の楽器の音を聞いたからなのである。

あれっ、庵主が知っている楽器の音と違うということに気付いたからである。
生の楽器の音の方がずっと生き生きしているのである。
言うなれば、生の楽器が奏でる音は無濾過の生原酒、
一方、レコードから聞こえてくる音はよくできている普通酒のような味わいなのである。

いまはレコードではなく、音楽はデジタル録音されたCDで聞くのが普通である。
これは庵主の持論だが、デジタル録音は音楽を聞くための音ではないと思っている。
その音は普通酒を呑んでこれがお酒のうまさなのだと思っているようなものである。
多くの人が呑んでいるのは普通酒であるように、音楽もそれが常態だということである。
by munojiya | 2007-03-21 00:39 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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