メイド イン ジャパン
しかし、いまやメイドインジャパンは高級品をいうあこがれの的となっているという。
国産品の品質が戦前のそれと比べてどれも格段によくなったからである。
多くの商品において日本人が誠意をこめていい製品を造ったからである。
そんな中にあって昔ながらのメイドインジャパンをやっていたのが
日本酒だった。
そもそもお酒を外国に売るという発想がなかったのでそれに気が付かなかったのである。
外国にその商品を持っていって、評価が昔のメイドインジャパンだと知ったのである。
それではならんと一発奮起した蔵元が真っ当なお酒を外国に持っていくようになった。
さすがにそれは「プレミアム・サケ」と呼ばれて歓迎されているという。
いや、渇望されていた商品をセンスのある人が好んで高いそれを口にしているという。
日本酒は日本製の商品では遅れて世界に紹介された秘密兵器だったのである。
それまでの「ジャパニーズ・サケ」は安くてまずい酒の蔑称だったという。
その飲み方も超熱燗という身も蓋もない飲まれ方をしていたという。
「プレミアム・サケ」とは吟醸酒・大吟醸酒のことである。
一方、国内では今でも「ジャパニーズ・サケ」が健在なのは商品の多様性なのである。