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ロボット酒

日本人はロボット造りに憧れる。
その淵源は正義の味方「鉄腕アトム」だという説がある。
「ドラえもん」も人間に親切なロボットだったのではないか。
日本人の文化においてはロボットは人間の友達だという感覚が瀰漫しているからである。

しかし、ロボットはいうなれば奇形児なのである。
それが奇形に見えないのは文化というオブラートが人の心をゆがめてしまうからである。
例えば、朝鮮人が狗肉を食うとか、中国人が蛇を食うと聞くと日本人はオエーと思うが、
日本人が蛸を食うとか、鯨を食うことに対して嫌悪感を持っている人たちもいる。

その嫌悪感はそれぞれの文化なのである。
可哀相だから鯨を食うなとか鮪を食うなといわれても日本人は困るのである。
なんてったってそれがうまいのだから、すなわちうまいということも文化なのである。
ロボットは人造という人智を尽くした人間の夢の集大成だからロマンなのだろう。

「鉄腕アトム」は科学の賛美ではなく感情を持ったロボットの悲劇を描いた漫画である。
米と米麹とまともな水で本来の方法でお酒を造れば十分うまいものが造れるのである。
それを科学的に分析して逆にその成分を組み合わせて酒を造るのが合成酒である。
人智の酒なのだから庵主はそういう酒をロボット酒と呼ぶのである、奇形酒なのである。
by munojiya | 2007-06-13 09:38 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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