できるけれどやってはいけないこと
庵主は映画は映画館で見るものだと思っている。
それをDVDでご家庭で再生して鑑賞するという趣味が庵主には理解できない。
口にはしないが、そういうのを変態というのではないかと思っている。
TV画面で見る映像が映画であるわけがないということである、偽映画である。
お金持ちはバカでかいディスプレイにいい音響装置で再生して、
しかもいい酒を飲みながら豊かな気分でそれを楽しんでいることは想像できるが、
似れば似るほどあほらしいものの代表例がそれと人間型のロボットだと思っている。
合成清酒がより本物のお酒に近い見掛けで出て来たとしたら、
そんなもの喜んで飲めるか、ということである。
それを喜んで飲める人は幸せである。
庵主は、ホームシアターを楽しんでいる人にそんな幸せを見る思いがするのである。
人間には、できるけれどやってはいけないことがあると思う。
いま世に跋扈している偽酒、偽味噌、偽醤油、偽味醂、偽塩等実例に事欠かない。
それらは多少の自尊心があるなら好んでまで選ぶものではないということである。
なお、庵主がホームシアターを嫌う理由は、本当はTVがないからなのであるが。