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お酒のうまさはアルコールのうまさではない

庵主がうまいと思うお酒は呑んだときにアルコールが感じられない酒である。
いわゆる超辛口と称するお酒の多くはそのアルコールがまず感じられる酒である。
アルコールが飲みたいのなら焼酎を飲めばいいと庵主は思う。
庵主が呑みたいお酒は米の甘みが味わえるお酒である。

甘いお酒が好きなのである。
その場合の甘いというのは砂糖のようなエグイ甘さではなく、
麹によって醸されたブドウ糖のたおやかなそしてやさしいほのかな甘さなのである。
砂糖の甘さは気が強いのでわかりすぎる甘さだから品がないのでつまらない。

甘露というのは、甘いわけではないがやっぱり甘いという絶妙な甘さのことだろう。
アルコールが先に感じられる酒というのは
手品のタネあかしを先に見せられるようなものである。
子供は手品の種の方に興味を示すがそれは手品の楽しみを知らないからである。

手品の面白さは種にあるのではなく、その演出にあるのである。
当たり前の現象を不思議に思わせる演技が面白いのである、楽しいのである。
手品をやらない人が種を知ってもしょうがないである、夢をこわすだけである。
その種(アルコール)を先に見せてしまうような酒なんか楽しくないということである。
by munojiya | 2008-03-05 00:08 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


by munojiya