安田弁護士の深慮遠謀
犯人は犯行当時未成年だったが日本の裁判は長いから今では一丁前の年齢になっている。
犯行の内容が凄惨なものだったことから死刑相当というのが世論のようである。
判決は世論に逆らえないから義を曲げて今回ついに大衆の声に折れてしまったのである。
裁判員制度の行く末を見るような判決である。
そんな裁判ではいけないと多くの弁護士が匙をなげた被告人の弁護についたのが
人権派弁護士といわれている安田好弘弁護士だった。
その弁護方法が奇抜だったために、大方の顰蹙を買ってしまったのである。
それがドラえもんまで出てくる屁理屈だったことから失笑がもれたほどである。
人殺しの裁判というのは吉本興行ごっこでいいのかと思うような弁護だったのである。
外道の弁護になりふりかまわず奔走する安田弁護士に非難の声が集中した。
しかし、それは安田弁護士の深慮遠謀だったようである。
前例主義で優柔不断の裁判官をドンと突いて世論の声を実現させてしまったのである。
深慮遠謀といえば、大手酒造メーカーが悪役を買ってまでまずい酒を大量に造るのも、
国策でお酒なんか二度と呑みたくないという人をふやすためなのかもしれない。
本当は国民の健康を思ってわざとそういう酒を造っているにちがいないのである。