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無知につけ込む商売

物には相場というのがあって、相場をきちんと守って生活している人を堅気衆という。
それをはみ出した人達の生き方を称してヤクザと呼ぶ。
一升2000円のお酒を4000円とか6000円で売るというのはヤクザな商売である。
仕入価格が高いのだからそうして売らないと儲からないというのは屁理屈である。

そういう商売は、その道の人達だけの、すなわち倒錯した価値観の持ち主の世界である。
堅気衆にヤクザをすすめてはいけない。
そんな生活をつづけたらすぐに生活が窮まるからである。
ヤクザにあこがれる堅気をタワケという。

一升2000円のお酒をそれ以上の値段で売られて恥をかくのはその蔵元である。
こんな酒をばか高い値段で売るなんてどうかしていると嗤われるだけだからである。
お酒のブローカーというのがいて人気を煽ってそういう酒を作り出しているようである。
その戦略に乗ってしまった酒販店は見識が疑われるだけなのである。

一緒に売っている酒の値段も割高なのではないかと疑われるのが落ちである。
日本人は人を疑うことにはずぼらだから売り手の見識を信用して疑わないのである。
2000円の酒を4000円で売る商人はその信用を安売りしているということである。
もっともそんな酒を高いと感じない呑み手の方がよくないのかもしれないが。
by munojiya | 2008-06-12 14:24 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


by munojiya