終戦記念特別企画篇(3) 林家二楽のとんでもない芸
意表をついた芸ということである、これまで見たことがない芸という意味である。
それが泣けるのである。
いい大人が、切り絵を見て涙を流すのである。
泣けるというよりも、こみあげてくる涙を禁じ得ないのである。
自分は人前では泣かないと思っている人も林家二楽のそれのまえでは無駄である。
うまいお酒は心にしみてくるように、
二楽の切り絵も理性をすっと飛ばして心に訴えてくるからである。
切り絵の何が涙を誘うのか、それは見てのお楽しみである。
それはまさに芸というしかない、芸というのは無から有を生み出すことである。
大量虐殺兵器の原爆も炸裂するところを見るとだれもが心の底から感動するというから、
感動させる芸がかならずしもいい芸とはいえないが、二楽のこの芸はすごい。
まだ、その芸を見たことがない人にはぜひこの機会にご覧になることをお勧めしたい。
そして見終わって会場を出られるときに他のお客様の表情を見ていただきたい。
その満足感と幸せ感に満ちたすがすがしい表情がそのときの自分の顔なのだから。
しかも会場の向かいのビルにこれまたお勧めの「文次郎」という居酒屋があるのである。
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おっと、「文次郎」は、8月16日はお盆休みでお店はやっていないのだった。