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低アルコール、低炭酸、低発酵

キリンの「スムース」を飲む。
ビールではなく、発泡酒でもなく、第三のビールでもなくて、リキュールだった。
庵主が代用パンになぞらえて代用ビールかと苦笑しているビールみたいな酒である。
そのキャッチフレーズ(惹句)がタイトル(掲題)だが、もう一つ低価格も売りである。

低価格を売り物にする代用ビールの多くは庵主には鬼門といっていい酒である。
一つ軽い、一つ浅い、一つ華がない、要するに味がないのである。
しかも、飲んだ後にきまって深い後悔が襲ってくる。
飲んだあとに残るその味わいが庵主には苦過ぎるのである。

まともなビールを買っても大して値段は変わらないのに
なんでこんなものを選んで飲んでしまったのかという自責の念である。
ただし、好奇心から飲んでいるのでそれはそれで自虐的な快感は楽しめるのではあるが。
疑似ビールを造るという発想を転化して独自の味わいを目指したのが「ドラフトワン」である。

その方向を庵主はよしとしたが、こんどの「スムース」もその姿勢がうかがわれる。
ビールと同列には比べられない新方向を目指しているということは感じられる。
日本酒に醸造アルコールを混ぜると本醸造というから、これは本ビールなのである。
ビールの新しい味覚といっていいだろう、下手物にはちがいないが一つの提案なのである。
by munojiya | 2008-09-19 00:26 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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