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嗤うに笑えない話

庵主のように、年をとってくると、素直に笑わないのである。
嗤(わら)うことができるようになるのである。
笑うは健康法であるが、嗤うのは陰険ゆえに心の健康にはよくないのではあるが。
よくいえば人間の芸域(はば)が広がったというが、それを人柄が悪くなったともいう。

せまい日本、そんなに稼いで何になる、というのが庵主の心境である。
ご賢察のとおり、庵主はお金にはこだわらない生活をしている、貧乏ともいうが。
もっとも1日百万円ずつ使えといわれても使い切れないのである、その程度の器である。
見た目は同じであるが、生活費である銭(ぜに)と活動資金であるお金との区別はつくが。

純米酒も本醸造酒も見た目は同じなのである。
呑んでもほとんどその違いはわからないが、庵主はその違いが分かるのである。
世の中にはちょっとの違いでしかないがそれは大きな違いであるというものが少なくない。
本当は知らないほうが幸せなちょっとの違いのことである。

サブプライムローンに端を発した金融詐欺が世界経済を恐慌に導いた。
それを銭ゲバが損をしたのだからいいザマだと嗤っていたいがそうもいかないのである。
銀行預金や年金の掛金などとして差し出したお金は金庫の中で眠っているのではない。
そのお金はマネーゲームの賭け金に使われて大損をしているのだからそれはやがて。
by munojiya | 2008-10-21 00:58 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


by munojiya