お金も見掛けは同じに見えるが
お金が悪さをしているのである、世界恐慌だという、生活大乱のことである。
1929年の世界恐慌は人為的だったとあるから今度もまたと類推するのである。
株価が下がると大変なのである、株価は人間の欲が凝縮された世界だからである。
それが暴れだすと、まともな日常生活までも混乱させられるから困るのである。
日常生活に資するお金と貪欲の固まりである投機資金とが同じものだから紛らわしい。
純米酒と本醸造酒は見た目はほとんど同じであるが、両者は異質の酒なのである。
それでいうと、映画とテレビの電気画像もよく似ているのである。
その違いを見極めないと事の本質がわからなくなるということである。
逆の見方をすれば、知らない方が幸せだといえないこともないのではあるが。
お金に関しては自分の欲と向き合うことになるからそれは汚らわしい世界である。
自分は美しいと思っているのにそうではないということを知ることになるからである。
自分はエッチではないと信じたいのにそうでないので汚らわしいと思うのと同じである。
狂乱を引き起こしたお金は日常生活に使うお金ではなく貪欲のお金なのである。
両者を区別しないで流通させている旧経済思想が破綻したということなのである。
新経済思想は日常経済と投機経済を峻別してお金を管理する方向を模索するのである。