下々の皆さん
「下々の皆さん~」。
新聞などでは、それを庶民と言い換えるのだが、麻生氏は正直だったのである。
本質をきちんと見抜いて虚飾をぬぐった言葉を使ったのである。
庵主は人民にゴミとフリガナを振っているが、庶民に振ったならカモだろう。
やらずぼったくりという言葉があるが、いつもぼったくられるのが庶民である。
庵主も庶民だから、間違っても権力を発揮する立場につくことはないので、
選択を迫られたときは、庶民に加担するのである、味方するのである、保身のためである。
権力側に賛同してもなに一つその利益が回ってこないことがわかっているからである。
儲かる情報も回ってこないし、甘い汁を吸うことにもありつけないからである。
要するに庶民(カモ)なのである。
もっともそういうことに対して野心がないから庵主はうまいお酒を呑んでいられるのである。
庵主のお酒は接待や目先の利益を目論んで呑む酒ではないのである。
ただお酒のうまさを味わうために、その世界に心をときめかせるためだけに、
自分自身のためにお酒を呑むことができるからである。
他に気を使わなくてもいいお酒なのである、だからそれ以上にうまいお酒はないのである。