全知全能無誤謬
といって宗教に凝っている人をほほえましく見つめていたのは先の日本人である。
日本人は覚めているのである。
触らぬ神に祟りなしともいう、アホらしいというわけである。
一方、世界一を誇っている神(God)は全知全能なのだといって、その信者は胸を張る。
しかも、その神は無誤謬なのだという。
人間はその神がお造りになったということなっているのだが、
その人間の様(ザマ)はご存知の通りである。
全知全能にして、かつ無誤謬のはずなのに杜撰なものしか造れなかったのである。
それは人間が神の心から勝手に離れたからだということになるのだろうが、
そこまで気が回らなかったのは、その神は創造力はあっても想像力がなかったのである。
心の頼りどころということで神というのは便利なのだろう、タダの精神安定剤だから。
頭のいい人はその神で商売をしているというわけである、原価タダの商売である。
庵主にも神様はいる、お酒の神様である、ただしそれはもちろんGodではない。
Godを神と訳したのは、最悪の誤訳だったのではないかと庵主は思っているのである。
God(上から下へ)と神(下から上へ)とでは向かう方向が逆だからである。