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番外篇 一行40字の真実

このブログの一行は40字である、それはちょうど庵主の一息の長さなのである。
いまもあるのかもしれないが、原稿用紙は一行20字でそれが20行で400字だった。
400字を1枚と呼んで、それが原稿料を計算するときの基本単位だった。
1枚3000円で5枚、といえば原稿用紙が1万5千円に見えたというわけである。

庵主は東芝のJW-1というワープロを50万円も出して買って以来、
原稿を書くのは手書きからワープロに変えてしまったから久しく原稿用紙を見ていない。
いまでも律儀に原稿用紙を使っている人もいるのだろう。
井上ひさしは、律儀に加えて、じつに几帳面な読みやすい字でその枡目を埋めているという。

逆に悪筆の石原慎太郎とか向田邦子の手書き原稿はなまじの人間には読めないという。
かつては、そういう原稿を見て活字を拾うことができる達人がいたのである。
清書でもないのにそんな丁寧に原稿を書くならワープロの方がずっと楽だと思われるのに
なぜワープロを使わないのかというと、ワープロよりその方が書くのが速いからだという。

たしかに、自動車があっても運転ができないのなら歩いた方が速いのである。
さらに手書きなら電気を使わずに書けるからエコなのである。
いくら書くのが速くても中身がないものじゃしょうがないということでもある。
呑む甲斐がないお酒というのは、お酒の見掛けをしているが中身のない酒なのである。
by munojiya | 2009-02-04 00:42 | 番外篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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