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番外篇 軍事評論家神浦元彰

軍事評論家というのは戦争が起こったときにだけTV局から呼び出される芸者である。
TV局がいってほしいことを代弁する人という意味である。
それが聞く人の心を揺すぶるときは芸達者というが、その域に達してはいないということで
達の字を取って芸者である、呼び主を喜ばせる人という意味である。

と思っていたが、よく考えてみれば世の中は裏側の真実である軍事で動いているのだから、
それを評論する人は、それを表から見て日常生活評論家と呼んでも同じことなのである。
日々の飯炊きを炊事というから、それを下から見た視線だとすれば
同じ営み事でも軍事というときは同じものを上から見た視線ということになる。

その軍事評論家で、私が一番マスコミに出まくっていると自認している神浦元彰氏が
ラジオ番組で、石破茂元防衛相はどう思われますかと聞かれたときの返事がこうだった。
「私は電波では人の悪口をいいません」[庵主注:譬えれば酒は詳しいが足取りが千鳥足]。
簡潔である、一行レシピ(製造手順)という料理本にも匹敵する過不足なしである。

黒澤明監督がいうことには、いい映画とは内容を一言でいえる映画だという。
晩年の黒澤映画も庵主なら「つまらない」と一言でいえるからそれもいい映画なのである。
神浦氏の一言は、いや一撃は見事である、それを聞いて噴き出してしまったほどである。
庵主が讃えるお酒を一言でいえばどれも「うまい」である。
by munojiya | 2009-02-08 00:24 | 番外篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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