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無色透明淡麗辛口「花の友」

無色透明の磨きに磨いた“お酒”(以下、お酒と書く)である。
合同酒精の醸造アルコールの精華である。
合成清酒「花の友」である。アルコール度数は15度以上16度未満である。
さすがにお酒の端(はな)はアルコールのにおいがする。

庵主が日常で接しているお酒のように麹を思わせる香りとは違って
消毒用アルコールの匂いを思い出させるのである。
昔の映画の一場面を思い出すのである。
お酒が不足していた戦時中の軍医が消毒用アルコールを口にしている場面である。

「花の友」を淡麗辛口といっては、ちゃんと味がある淡麗辛口のお酒に失礼であるが、
辛口の酒であることは間違いない、酒が痩せているという印象なのである、貧相なのである。
その薄っべらな味わいは、淡麗と呼ぶよりは厚みがないといった方がいいかもしれない。
どう言っても同じだが、目指した薄さではなく、どうしても厚みが出ないという意である。

お酒のうまさというのは、アルコールの上に乗っている美禄のことなのである。
合成清酒はアルコールが先に見えてしまうのである。
メッキが剥げた金メダルみたいなものである、金と思い込みたいが地が見えてしまう。
口にすると心がさびしくなる飲み物なので堅気の人は避けた方がいいだろう。
by munojiya | 2009-02-26 00:54 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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