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日本酒の肝心な表示項目について

庵主が必要とする日本酒の最低必要な表示項目は、
特定名称、原料米(原産地)、精米歩合、日本酒度だ、と書いたが、
もう一つ肝心なことがある。
正しい製造年月日の表示がほしいのである。

現在の製造年月日の表示ではいつ出来た酒か判らないから役に立たないのである。
清酒の製造年月日というのは、そのお酒が上槽された日にちではないということである。
製品化した日(瓶詰した日や出荷した日)を製造年月日としているからである。
一時代前のように、殆どのお酒が一年以内に呑みきりのときはそれでもよかったのである。

しかし、今は1~2年間の熟成を経て出荷されるものが少なくない。
となると、現行の製造年月日の表示では新酒か古酒かの判別できないのである。
お酒は1~2年寝かせたものがうまいと庵主は感じるようになってきた。
新酒なんか呑みたくないのであるが、今の表示ではそれが見分けられないのである。

すなわち、上槽年月日と詰口年月日の二段書きにしてくれないと困るということである。
現在の製造年月日の表示は、虚偽表示とはいえないまでも不正表示に近いのである。
最近、「すず音」(すずね)の製造年月日の表示が二段書きになった。
お酒を売る気がある進歩的な蔵元はそれなりの対応をしているということである。
by munojiya | 2009-03-12 03:02 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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