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終焉を見た

庵主がこれまでに見た終焉 。
映画はCGの出現でその夢は終わったのである。夢は実現したら夢ではない。
写真はデジタル画像でその使命を終えたのである。描ける写真は写真ではない。
以後はそれまで培(つちか)ってきた財産を食いつぶすだけなのである。 

見た目は美しくなっていくが、中身はますます薄っぺらになっていくのである。
昔がよかったというのは必ずしも年寄りの繰り言ではないようだ。
たしかに昔の方がよかったのである。
今は昔というのは、過去をいう言葉だが、別の意味で今は昔である。

将来においては、今この時点が昔になるのだから、今こそが栄えある時代なのである。
印刷というのは、活字を拾うことだった。
お金のない人はガリ版を切ったのである。
年賀状作りはプリントゴッコだっだが、今やいずれもパソコンに代わってしまった。

食い物の味わいがどんどん甘くなっている。軽くなっている。薄くなっている。
当然日本酒もそういう時代の流れに沿っているのだからすでに終わってるのかもしれない。
そのきらびやかな味わいに庵主は酔っているだけかもしれないのである。
庵主は真っ当なお酒しか呑めないから、そうでないお酒のことなどはどうでもいいのだが。
by munojiya | 2009-03-31 00:34 | 酩酊篇 | Trackback | Comments(0)

うまいお酒があります その楽しみを語ります


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